「尾崎世界観(おざきせかいかん)」は、バンド『クリープハイプ』のボーカリストであり、芥川賞候補作を持つ小説家でもあります。自己中心的でひねくれ者ーーそれが彼の表現者としての一面。
しかし、その孤独ゆえに優しさや愛を求める姿が、彼の作品や言葉に深みを与えています。
今回は尾崎世界観さんの経歴やプロフィール(プロフ)を徹底解説!
さらに、家族構成やバンド『クリープハイプ』の名前の由来について、ちょっとだけ堀り下げてみます!
どうぞ最後までお楽しみください。
尾崎世界観 経歴・プロフィール
基本情報
●尾崎世界観(おざき せかいかん)
本名:尾崎祐介(おざき ゆうすけ)
●1984年11月9日生まれ/さそり座/O型/身長168cm
●東京都葛飾区出身
●私立岩倉高校卒業
わっ、偶然!あかり、葛飾区のおとなり江戸川区に5年ほど住んでいたよ。当時の職場の皆さんと柴又帝釈天に新年のお参りに行ったこともあって、なんだか勝手に親近感が湧いちゃった✨
音楽活動の歩み
●2001年、17歳のときクリープハイプを結成。2012年にメジャーデビューするまで長い下積み時代を送る。
小説家としての活動
●2016年、半自伝的な小説『祐介』(文藝春秋)で小説家としてもデビュー。
●2020年、『母影(おもかげ)』で第164回芥川賞の候補となる。
●2024年、『天の声』で、第171回芥川賞候補。
東京都葛飾区
東京都葛飾区は、東京都の東側に位置しています。
映画『男は辛いよ』シリーズで知られる柴又帝釈天、江戸時代の菖蒲文化を伝える堀切菖蒲園、『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』で有名な亀有など、観光名所が豊富です。
昔ながらの人情味あふれる地域性があり、人と人との結びつきが強いのが特徴です。
葛飾区出身の有名人には、二宮和也、平野ノラ、LiLiCo、さかなくん などがいます。
尾崎世界観の幼少期
幼少の頃から、「負ける側」に興味があった尾崎世界観。
アンパンマンよりも、ばいきんまん、ウルトラマンよりバルタン星人をみて、「どうして負けたのだろう」「どんな思いでいるのかな」と考える子どもでした。
同級生と遊ぶよりも大人の話を聞くのが好きで、仕事帰りの父親が母親に話す愚痴や雑談をこっそり聞くのが楽しみだったとか。公園で遊んだりゲームをするよりも、大人の世界を早く理解したいし、そういう話ができるようになりたいと思っていました。
小学2年生の頃、父親に連れられて神宮球場に行ったのをきっかけにヤクルトのファンに。現在も年間20試合ほど観戦に行く熱烈なファンです。
学生時代と音楽活動の始まり
中学時代はサッカー部に所属。
ヤクルトの熱烈ファンでありながら野球部じゃないんか〜い!
このころ、周囲の影響を受けてギターを弾くようになります。
高校は当時男子校だった岩倉高等学校(現在は共学)。
JR上野駅公園口の向かいに位置する歴史ある学校で、もとは鉄道学校として設立されました。
岩倉高等学校は、当初、旧制中等工業学校である岩倉鉄道学校として設立されました。
運輸科・普通科を起き、「岩倉」の校名は鉄道創設に貢献した岩倉具視にちなんだものです。
高校時代、ラジオ番組『オールナイトニッポン』で聴いたゆずの楽曲に心を動かされ、ひとり弾き語りで路上ライブを始めます。その後、BUMP OF CHICKENに影響を受けてバンドを結成しました。
クリープハイプの結成と下積み時代
高校卒業後、「本が好きだから」と製本会社に正社員として就職。しかし仕事よりもバンド活動を優先する生活を送り、職場のロッカーにギターを置き、仕事後にスタジオで練習を続けました。
小さなライブハウスの演奏では、他の人気バンドの後に登場してあっというまにお客さんが数人になってしまうことも。それでも、
「音楽で食べていきたい。」と1年で製本会社を退職し、アルバイトを転々としながら10年近い下積みを続けました。
ライブ活動初期は本名である「尾崎祐介」を名乗っていたものの、「独特の世界観がある」と言われることに嫌気がさし、自らを「世界観」と名乗るように。
「世界観」なんていう、曖昧な言葉で括られたくはなかったんだって。
転機と小説家デビュー
2012年、クリープハイプはメジャーデビューをきっかけに急激に人気を広げ、翌年には武道館公演が即日ソールドアウトするまでに成長。楽曲が資生堂のCMで流されるなど一躍注目を集めました。
しかし2014年から2015年にかけてバンドが解散の危機に。そんな時、世界観は知り合いの編集者から誘いを受けて執筆を始めます。
半私小説『祐介』を執筆する中で、自身の過去に向き合い、バンドへのモチベーションを再び取り戻していきました。
彼はこう語ります。
「あの頃は金もなかったし、退屈だったし、性欲ばかりあった。ままならない気持ちばかり抱えていた。けれど、振り返ってみたら愛しい感じがするんです。」
尾崎世界観 家族構成
父親:尾崎勝(まさる)さん
和食の料理人で、フォークソンググループ「かぐや姫」の大ファンだったお父さん。自宅で「かぐや姫」の曲がいつも流れており、それが尾崎世界観が音楽に興味を持つきっかけとなりました。
また、お父さんは本好きでもあり、世界観が子どもの頃にはよく「この本のこの部分、この人がなんでこう言ったかわかるか?」と問いかけることがありました。答えに詰まると、まるで友人のように「こんなこともわからないのか」と、からかう姿が印象的だったとか。そんな少し厳しいけれど子供扱いしすぎないお父さんに、世界観は深い愛情を抱いていたそうです。独特な感性や歌詞世界の裏には、きっとお父さんの影響が息づいているのでしょう。
母親:尾崎由美子さん
スーパーで働きながら、息子のバンド活動を全力で応援しているお母さん。クリープハイプのライブにも足を運び、その姿は、尾崎世界観にとって心強い存在であり続けています。
弟
尾崎世界観には3歳年下の弟がいます。名前は公表されていないものの、兄弟仲はとても良い様子。
以前には、弟とその交際相手、お母さんと一緒に近所の居酒屋を訪れたエピソードが、世界観のX(旧Twitter)で紹介されています。その投稿からは、家族で気取らない時間を楽しむ様子がうかがえます。
愛犬:マルコ
家族の一員として愛されているワンちゃん、「マルコ」。
弟が拾ってきた犬で、情報によれば2017年の時点で14歳です。2024年の現在も健在なのか気になるところです。クリープハイプの楽曲「マルコ」には、この犬の鳴き声が収録されています。
尾崎世界観率いるバンド「クリープハイプ」について
名前の由来は?
バンド名「クリープハイプ」は、尾崎世界観がオールタイムベストとして挙げる映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」に由来しています。この映画と彼との出会いは高校生の時で、以後、彼の感性に大きな影響を与えたそうです。
『ナイト・オン・ザ・プラネット』(Night on Earth)は、1991年に制作されたアメリカのジム・ジャームッシュ監督によるオムニバス映画。
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの5都市を舞台に、タクシードライバーと乗客の間で生まれる人間模様を独特の間と空気感で描いています。
世界観は、この映画について「会話の中にある間や、俳優が黙っている時の静けさまできちんと捉えている」と称賛。その感動から「ナイトオンザプラネット」という楽曲も生まれました。特に、「最初に観た時の感覚が変わるのが怖くて、実は一度しか観ていない」と語るほど、特別な作品なのだそうです。
感性豊かな世界観にとって、たった一度観ただけで心に刻まれるなんて、よほど特別な映画なんだね。その『ナイト・オン・ザ・プラネット』気になってきた!タクシーの中で描かれるさまざまな人間模様、私もぜひ味わってみたいな。
尾崎世界観 まとめ
尾崎世界観は、音楽と文学という異なる表現の世界で高い評価を得ており、そのどちらにも独自の感性が息づいています。
小説家としては芥川賞候補に選ばれる一方、バンド『クリープハイプ』のボーカリストとしても多くのファンを魅了。こうした多方面での活躍は、彼の表現者としての幅広さと奥深さを物語っています。
コメント